神奈川県 小涌谷温泉 水の音
2006 11月上旬休前日 1人(禁煙シングル) ¥18000

外観はどうこう言うほどでもない鉄筋旅館な雰囲気だなぁ。だけど中にはいると明るい茶系の色合いで統一されていて落ち着いた雰囲気。ラウンジが広々しているうえに入り口からの目線の先はほぼ全面ガラスなので森の木々の清々しさと開放感が伝わってくるのも良いね〜。玄関入って左にフロント、ここがすごく狭くてチェックイン開始直後は行列が出来る有様。自分は10分近く待たされた。客室数が90室もある宿なのにチェックインの対応をする従業員が僅か三人というのは少なすぎだよな。フロント前の狭いスペースは宝くじ銀座チャンスセンターばりの混みようでほのかに殺気立っているほどなのにラウンジには人影がなく広いスペースが無駄に遊んでいるのは勿体ない。無料のコーヒーマシンがあるんだし、客をラウンジに通して宿帳の記入をさせてくれればいいのに。
 ここは普通の宿と違い、従業員が荷物を持って部屋まで連れて行ってくれないので不満を感じる人もいるかも。でも、エレベーターの前や渡り廊下の分岐のような要所に案内係りの従業員が立っていてこちらが尋ねれば何でも教えてくれるから館内を迷うことはないだろうな。部屋へ案内する従業員が態度悪くて宿に着くなり不快な気分になるよりも、こういうやり方のほうがずっとイイかも。

 泊まったのは4階の禁煙シングルルーム。広さは6畳くらいか。ライティングスペース・シンクの下には金庫と冷蔵庫と茶器・壁には液晶TVとタオルハンガーと機能的な配置がされていて、セミブルのベッドとマッサージチェアが置いてあるにもかかわらず狭苦しい感じは受けなかった。風呂の代りにシャワーブースなんだけど温泉に来て部屋風呂を使う人は殆どいないだろうからシャワーだけで十分だよな。寝間着まだ用意されたアメニティはもちろんのこと、備え付けの飲物はお茶にコーヒー、冷蔵庫の中にもフリードリンクが入っていて至れり尽くせりだし、消臭剤を陶器のカバーで目隠ししていたり茶香炉があったりと他所の宿よりも一段気が利いた感じがしたぞ。贅沢言えば、マッサージチェアは見た目はお洒落だけど性能的にイマイチで、座り心地もケツとコシが直ぐ痛くなるくらいよろしくないのは残念。座ったときと寝ているときの目線がTVのある壁側にしか向けられず窓の外の景色が全く見えない配置で自分は閉塞感を感じてしまったのが辛かったかなぁ。でも、ここに限らず館内のどこも大型旅館にありがちな下世話な雰囲気はなく、なおかつ分煙をキッチリしているのでとても気分良く過ごせたのだ。